耳の奥には、内耳という器官があります。この内耳の耳石器と呼ばれる部分には、耳石(じせき)という小さな石があります。
耳石は頭部が傾くと耳石器の中で、その重みによって移動します。耳石の動きを感覚細胞が感知して、その情報を脳へ送っています。主成分は、骨と同じ炭酸カルシウムです。
耳石は、老化や頭部への衝撃やホルモンバランスの乱れなどではがれ落ちることがあります。このはがれ落ちた耳石が、耳石器とつながる管状の部分、三半規管に入り込んでしまうのが、良性発作性頭位めまい症の原因と言われています。
三半規管の内部はリンパ液で満たされています。頭が動けばこのリンパ液に流れが生じます。その流れを三半規管の付け根にあるクプラという膜状の構造物が感知し、脳へ情報を送ることで、脳は頭の動きを判断するのです。
三半規管に耳石が入るとリンパの流れが乱れます。頭の動きが止まっても耳石は転がり続けるため、脳へは「まだ頭は動いている」という誤った情報が送られるからです。
しかし、視覚や関節からは「頭は止まっている」という情報が送られます。この情報の差異に脳が混乱してしまい、めまいが生じるようです。
良性発作性頭位めまい症が中高年女性に多いのは、骨粗鬆症と同様、ホルモンのバランスの乱れによって耳石がもろく、はがれやすくなるためといわれ、頭部への衝撃も、耳石がはがれる原因となります。
耳石は小さな粒の集まりです。三半規管に入っても、体(頭)を動かしていれば自然と砕け散り、リンパ液の流れを大きく乱すことはありません。ちなみに、砕けた耳石は耳石器の奥のほうで吸収されます。
しかし、運動不足では耳石が砕ける機会がありません。また、長時間頭を動かさないでいると砕けた耳石が一ヵ所に集まり、再び大きな塊になってしまいます。
運動不足の人に良性発作性頭位めまい症が多いと言われています。
原因は、老化、頭部への衝撃、ホルモンバランスの乱れなどと言われています、
共通して、頭蓋骨の拡大がみられます。頭が大きくなる事で頭内圧が高く、脳内液の吸収・排出が低下している事も大きいと思います。
頭蓋骨の拡大が起きる事で、一番上の頸椎の圧迫が起きる事で血流が悪くなるのでめまい、頭痛、耳鳴り、難聴なども起きやすくなりますので、頭を小さくして内圧を下げる事が大事になります。
駒沢なごみカイロ。